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ヴィンテージ・ナベを国内外から収集し「鍋道」を極めんがため精進する不敵な奥様。


by nabetsuma

2019年 02月 27日 ( 1 )

367のこの階段、幅がかなり広いような?

平面図から正確には割り出せないが(南隣とは壁共有・階段と部屋との仕切りは大壁なので中に柱10cmが入ったとして壁厚もあり)階段幅は120cmほどあるのではないか。京都の古い長家の階段、おそろしく狭いケースが多い。我らの住居(4軒長屋)、階段幅は76.5cmである。これでも以前の家のに比べたら広いほうなのだ。

さてこの幅広階段、無垢の松で作られ存在感ありで頼もしい。そもそも367を倉庫と用途を決めていたからこのような設計が可能だったと本にも書かれている(2階も倉庫であるから当然物の出し入れあり)。加えて2階には小さなキッチンがあって、客を迎えた際には2階が応接間やダイニングの役割を担うことになるゆえ、使われる頻度を考えてもこの階段の広さは正解かな。

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階段の下から4段は引き出し式の下駄草履などの収納庫

階段の上の天井は京都の長屋によくある火袋跡なので屋根裏まで吹き抜け=
火袋=http://www.kyoto-araki.jp/kyomachiya/sumaiarekore/kouen_thehouse1_hibukuro.html

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階段踊り場の反対側には、光を取り入れるため屋根に天窓がある。

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そして、美しい壁、凝ったスイッチプレート

庭の「版築」と呼ばれる塀に続いて、室内の壁は「漆和紙」という手法で仕上げられている。これは・・大壁の素地(ラワン材)を調整し下地漆を刷毛で塗る。次に漆入りの糊を和紙につけて1枚ずつ壁に貼り、その上からまた下地漆に灯油を混ぜて仕上げるという・・聞いてるだけでクラクラしてしまう手間(手漉き和紙を107枚貼ったそうな)。しかも漆を扱うのだからかぶれも出る。これが真夏の作業だったというから作業に当たった方々の苦労が偲ばれる。建物全体がしっとりおちついた雰囲気となりとても洒落ている。

その壁にシンプルなスイッチプレート。使われている素材はマリンバの鍵盤の板、ローズウッド。再利用して建物のあちこちにコンセントプレートと共にはめ込まれている。(プレートは全部で13枚。使われているねじ釘は・・なんとマイナスのみ。近年ねじはプラスがほとんどでマイナスを探し出すのも苦労だったとか)

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続く〜

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by nabetsuma | 2019-02-27 10:05 | Kyoto-Quest