NabetsumaJunk「母の話その2・・」の巻

きのう母はムスメを生んだころ電話交換手だったと書いた。その後電話局を辞め会計事務所を皮切りにどんどん職種をかえた。あたしが高校に入った年に彼女は駅前に小さな喫茶店を開いた。店の名前は割愛するが、行ったこともないのに大好きだという南仏のちいさな街の名前だった。

香川県は意外かもしれないが県内の喫茶店の多い県だ。モーニングもちゃんとある。母の店は朝そのモーニングセットを出すために7時開店で夜7時閉店の12時間営業だった。毎日よく働く母だった・・というか、家事や子育てが苦手で家に居つかない人だったのだ。

母の思い出で(まだ生きてるけど)ひとつ忘れないために書き残しておきたいことがある。大学受験に失敗しその後上京、美術系予備校に入ったnabetsuma18歳は挫折のまっただなかにいた。小学校から美術一直線、高校も美大受験クラスに進み、ちっとは描けると思い込んでいた田舎のムスメにとってのはじめての挫折だった。詳しくはこちら〜最後の《美大ってどんなとこ?その3「美術系予備校」》からお読みください〜

美術系予備校にも夏休みはあるのだが、その休み中には夏期講習会が行なわれる。その途中にお盆休みがありnabetsumaは帰郷した。数日間故郷で過ごしそろそろ上京しなくてはいけない日にちょうど台風がやってきた。岡山まで連絡船で渡ったものの新幹線が動いてなくてとっとと高松にユーターンしてきたムスメに母は言った。「あんたのするべきことはここにはない。早く東京に帰んなさい」と。

母代わりの父は「無理して帰らんでもええ」とのたまい、父のような立場の母は「帰れ!」と言う・・けっきょくまた連絡船に乗り泣く泣く東京の予備校にもどった。あのときもし父の言葉に甘えてそのまま郷里に居続けたらいまのあたしはないだろう。

母にはそういう意味でとても感謝している。
(ほんとうは山ほど恨み言はあるのだ・・ただそれを全部帳消しにできるエピソードなのだ、これは。)

リンゴのバターケーキ。堀井和子女史のレシピ。
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焼いてる途中からラム酒の香りが家中に広がる〜〜
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リンゴジャムを作る際に同時に作ったくし形リンゴ煮(ジャムより少ない砂糖・レモン汁・白ワインで煮る)をバターケーキの種に沈ませて焼く。

いちおうレシピどす。
<材料(26cmタルト型)>無塩バター90g、砂糖70g、卵3個、ラム酒大さじ1.5杯、薄力粉150g、ベーキングパウダー小さじ1.5杯
1)無塩バターを電子レンジの弱(解凍)で軟らかくしておく。砂糖を少しずつ加え泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。
2)1のボールに卵を1個ずつ入れかき混ぜる。ラム酒を加える。
3)薄力粉とバーキングパウダーを2のボールにふるいいれる。
4)タルト型にタネを流し入れ、リンゴ煮を適当に配置する。
5)170度のオーブンで35分程度焼く。

(=∧=)英国人は全ての材料をひとつのボールで作ることを「オールインワン」と呼びます。またバターケーキの場合、卵を別立てすることはしません。代わりにベーキングパウダーを多めに使用。本当のオールインワンの場合にはボールに全材料を一度にぶちこみ混ぜ混ぜしますが、これは勇気がいります。せめてバターは溶かしバターにして入れることをおすすめ。
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by nabetsuma | 2008-01-09 19:49 | ナベツマジャンク

ヴィンテージ・ナベを国内外から収集し「鍋道」を極めんがため精進する不敵な奥様。


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