ミカンな日々・ガン共生記《その後の家族アラモード・・》

10/27
ミカン亡き後、コショスキーの個展や上京とイベント続きでバタバタしていた(しかもその間、人間の親がいろいろやらかしてくれその処理に追われた)。それらは幸いだったかもしれない、ミカンのことを考えなくてすむような身の置き方だったので。それも終わって、今ほんとうに自分の時間がいっぱいでその一杯さがむなしくてせつない。

実はミカンが逝ったあとミカンの遺体をどうするかで少々迷った。お向かいの柴犬モンちゃんのときに火葬におつきあいしたことが原因だった。見てしまったのだ、火葬用の炉を。その炉に入れる遺体を寝かせる網目状の鉄板が、まさにフランスパンを焼くオーブン用のそれにそっくりだった。すると誰よりもリアルな夢を見るわたしとしてはおそろしい想像の世界が次々と展開され、そそくささとその場を離れたのであった。とてもオーブン入れは見ることができなかったのだ。

そのときの印象が強過ぎて、なんとか「火葬」を避けられないものかと色々調べてはみたが、他の方法としては「土葬」というのしかなく、自分の家でもない貸家の庭に埋めるわけにもいかず、よく散歩した桂川の土手に埋められているワンコたちは、ときどき起こる桂川の氾濫でどうなっているんだろうと心配だし、あーでもないこーでもないと2日間じっくり悩んでしまった。

結局は「火葬」を選択し、全部の骨をもらって帰り、骨壺に入りきらない骨を郷里の庭に埋めることに決めた。いまどきのペット葬祭事情としては、いろんな業者が乱立しており、その料金もまちまちで、無宗教の我々としては、葬祭自体には興味はなかった。ただ火葬を望んだだけ。

それでもその選択肢は幾つかあり、料金が安いのは「集団火葬」で、これは各自治体のが一番安いであろう。5千円しないがお骨の戻りはない。個体別の火葬としては「個別火葬」「お持込立会火葬」「お迎え立会火葬」とあり、その順に高くなっていく。「個別火葬」は個体別に火葬は行なうが「立ち会い火葬」の合間に行なうので、お骨のもどりは当日遅くか翌日となる。届けてもらうのは別料金。この選択肢以外に、動物の大きさによってもかなりの料金差が出る。我々が利用したペット霊園の火葬では安価なコースで、小鳥・ハムスター・うさぎの8400円からセントバーナード犬の超大型犬73500円。ミカンは5キロ以上15キロ以下ランクで、持込立会火葬で31500円だった。これには火葬炉に入れるときに寝かせる段ボール箱や小さな骨壺の費用は込みだったが、業者によっては別料金としているところもある。

実は、どのペット葬祭を利用するかでも悩んだ。モンちゃんの火葬場はお寺経営で綾部というかなり遠方にあり、火葬待ちには専用のログハウスの休憩所が設けられておりいたれりつくせり。でも高〜い!

そこで、とりあえずは国民生活センターの地方版、京都府と京都市の消費生活センターに電話してみた。さすがに公であり、どこどこがおすすめ、といったことは立場上言えないのだが、こちらが知りたかったことは「問題のある業者」だった。「クレームが出ている業者はいませんか?」と尋ねてみたところ、相談自体がほとんどなく今のところはそのような報告はないとのこと。ただ面白かったのは、電話に出たどちらの担当者も「実はわたしも同じような経験がある・・」ということでそれとなく利用した霊園を匂わせてくれた・・・綾部だった・・・。

次に動物病院、ミカンが亡くなったことを告げお礼をいい、業者を紹介して欲しいとお願いしてみたところ、綾部の霊園に加えて3ヵ所の紹介があった。で、残りに電話。料金や担当者の応対の様子を総合し北白川に決め翌日の火葬の予約をとった。

結局のところ、北白川に決めたのは2時間近くの火葬の待ち時間の間に「古本屋巡り」が出来そうというのが大きかったと思う。綾部の火葬場だと近隣にはなにもないのだから。そして、コショスキーはたいへん希少な買物ができたということで、最後までミカンは親孝行ものだったわけなのだ・・。
・・ミカン、ありがとう・・でもそんなに気をまわさなくってもいいよ、これからは。
[PR]
by nabetsuma | 2006-10-27 10:56 | ミカンな日々ガン共生記

ヴィンテージ・ナベを国内外から収集し「鍋道」を極めんがため精進する不敵な奥様。


by nabetsuma
プロフィールを見る
画像一覧