『フードインク、今そこにある”食”の危機・・』

ミンミンさんに勧められて観た映画「フード・インク/2008年米国」、みなさんも観たほうがいい。これがTPPの相手国アメリカの現実だから。
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アメリカにおける食のシステムを、この映画では「工場フードシステム」と呼んでいる。下の画像をご覧になったらなんとなく想像できそうだけれど、実際のレポートを見れば恐ろしいほどの進行状態であることが分かる。
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ファストフードが誕生してからのアメリカはそれ以前のアメリカとは違う国だ。

         「USA最大の牛挽肉の買い手」は?
         「USA最大のポテトの買い手」は?
         「USA最大の豚 肉の買い手」は?
         「USA最大の鶏 肉の買い手」は?
         「USA最大のトマトの買い手」は?
         「USA最大のレタスの買い手」は?
         「USA最大のリンゴの買い手」は?

        アンサー、 ”マクドナルド”

巨大な買い手は巨大な売り手を求める。かくして一握りの企業がフードシステムを支配するようになった。特に食肉の世界は恐ろしいほどに巨大な企業わずか数社が業界を牛耳っている。(牛耳るって・・古代中国の春秋戦国時代に諸侯が同盟を結ぶ際、中心人物である盟主が牛の耳を裂き、各々が順番に生き血をすすって組織への忠誠を誓い合ったことが語源)

大体なぜ牛がトウモロコシを食べて育てられているのか以前から不思議だったが・・だって普通は「草」でしょ? この映画の説明によるとトウモロコシで育てると家畜は「早く大きく育つ」んだそうな。そのトウモロコシで育つ牛の胃腸では大腸菌が繁殖し(そのプロセスについてはこちらが詳しい)、その牛の肉で作られたハンバーガーのパテで大勢の子どもたちがO157に感染し数人が亡くなるという事件がアメリカでもあったのだ。トウモロコシを草に変え1週間食べさせれば大腸菌のほとんどが死滅するそうだが、食肉企業はそれを行なわない。

そもそもアメリカでは、このO157問題が起こったあとに農務省が食肉工場を検査しようとしたら企業に訴えられてその訴訟に負けたんだそうな。2001年にO157で息子を失くした母親がその子どもの名前をつけた「ケヴィン法:汚染された肉を生産する工場を閉鎖できる」を議員の協力のもとに作ったが、これが日の目を見るまでに10年待たなくてはならなかった。オバマ大統領がサインしこの法律は2011年施行された。詳しくはこちら=https://en.wikipedia.org/wiki/Kevin%27s_Law

続く・・

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by nabetsuma | 2016-07-15 18:02 | movieQuest

ヴィンテージ・ナベを国内外から収集し「鍋道」を極めんがため精進する不敵な奥様。


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