『人生においてすべて必要なことはマンガから学んだ・・』

ここに書いたことあるようなないような、まあいっかの昔むかしのエピソード。

漫画家の永島慎二氏とは生前に奈良で2日間ほど密な交流があった。当時永島先生は趣味で将棋の駒を作っていて、その関連でM美の将棋同好会が奈良でお泊まり会を催した際に部外者参加されたのだった。

到着した翌日だったか、ほとんどの参加者が法隆寺に出かけたのだが、ナベツマとその息子と永島先生は宿に残った。我々親子は法隆寺に興味がなかっただけだが、永島先生はどうも前日からの歯痛に悩まされているとのことだった。そこで持参した鎮痛剤を「ぬるま湯で飲むと早く効きますから」と差し上げたら、一転してまさにその通りになり永島先生はチョーご機嫌になった。

お礼にお昼ご飯を一緒にと言われ3人で奈良の街中へ。当時中学生だった息子は何やら先生といろいろ楽しく話をしていた記憶がある(一時期、彼は漫画家志望だった)。宿に戻ってから絵の世界と漫画の世界の違いについて先生はこう語った。

『Y子さん、絵の世界はたとえ実力があってもなかなかそれが実績にはつながらないでしょ? でも漫画の世界は違う。決定的に違うんです。何が違うって漫画の世界は実力の世界。男だろうが女だろうが、若かろうが年寄りだろうが、面白ければいいんです、漫画の世界は! 単純なんですよ。そこがいい!』

Y子は「なるほど・・」と思いつつその熱く語る漫画家の話を聞いていた。今季のTVドラマ、「重版出来!」をエカキと共に毎週楽しく視聴した。実はエカキも中学生までは「漫画家」志望だったが、親に「それだけはやめてくれ」と懇願され、絵描きに進路を変更した。(漫画家のほうがやりがいあっただろうに?)

その重版出来!の最終話に出て来たのが次の言葉。

『わたしたち漫画家は原稿用紙の上では常に自由だ。天才も凡人も年齢も性別も関係ない。必要なのは面白いマンガを描くという一念だ』。

永島先生を思わず思い出した。人は亡くなる。でもその人の言葉は残る。
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by nabetsuma | 2016-06-20 21:27 | ナベツマジャンク

ヴィンテージ・ナベを国内外から収集し「鍋道」を極めんがため精進する不敵な奥様。


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