2013年 03月 04日
BookQuest『BlackOutその4』
この本を読んでいてなぜか一番身近に感じたのが「停電した場合の牛乳の生産」についてだった。そのくだりはこうだ。
『私たちの基本的な食品の一つ、牛乳。これらの牛乳を生産しているのは何千頭もの牛を擁する乳業工場だが、そこの牛たちは無数の自動給餌機や暖房機、搾乳機があって初めてその能力を発揮できる。大企業は非常用電源システムを持っているのでそれで数日は持つが、搾った牛乳を回収・加工する業者がすでに仕事ができなくなっている。トラックの燃料タンクが空なのだから。たとえ牛乳を集めて加工場へ運んだとしても機械が止まっている』『すでにできあがっている乳製品は巨大な冷蔵冷凍室に保管されていて、電気が止まれば冷却も止まり痛んでくる』『商品が傷んでいないとしても輸送の問題があり商品を倉庫から商店へ運べない』
これらは人間さまの都合のはなし。最も悲惨な出来事はこの後にやってくる。
『酪農家の牛舎では機械で搾乳できないため人の手で搾乳が続けられるも限界があり多い時には一日に40リットルの乳をだす牛たちの乳腺はパンパンに張って苦しむようになる。つまり最後には何百万頭もの乳牛が乳房を腫らし耳を聾するような悲鳴をあげもがき苦しみながら死んでいくことになるのだ』

ちなみに酪農って年中無休で本当に大変な仕事だ。「銀の匙 Silver Spoon」を読めばよく分かる。
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