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NabetsumaJunk「ドキュメンタリー映画《スーパーサイズ・ミー》」の巻

ナベツマ・ジャンク/2005年12月18日(日)

 12月はナベツマのTUTAYA会員としての更新時期である。更新料を支払う代わりに、ビデオ旧作が1本只になるので、どれにしよっかなー? と棚を上下左右あれこれ探した。メジャーじゃないけど、確かアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門賞をもらったんじゃなかったっけ、という1本を見つけた。

 ということで「スーパーサイズ・ミー」見てみました。1ヶ月間毎日3食マクドナルドだけで食事をしたら人間はどうなるかを自らの体を使ってやった実験ムービーだ。だいたい予想はつくが、実験日程を2/3を終了したところで、医者に命が惜しかったらもう止めたほうがいい、とまでいわれたが、最後までやり通したところがなんとも。体重が増えるだけではすまない、あらゆる数値が体の異常を示していた。ナベツマが一番ひっかかったのは、全米の肥満が多い州というイラスト図がでたときに、それがブッシュの支持基盤の州と重なったこと、つまり中西部に南部。しかも、肥満全米ワーストワンはテキサス州だった。

 それにしても、アメリカでは学校給食に給食供給会社がくいこんでいるが、作っているのはハンバーガーやピザなどのファストフードが中心。それどころか、スナックやお菓子の類いまで提供されている。作っているといえば聞こえはいいが、ほとんど作業はチーン状態で提供。なんともかんとも。

 国栄えて滅びるときには、内側からその浸食が始まるのだろうか。静かなる滅びのプロムナード、「肥満」は緩慢な自殺行為かもしれない(ちなみにアメリカ人の肥満率は子どもの半分、成人の3分の2に上る。年間40万人以上が肥満が原因の糖尿病や心臓麻痺で死亡している)。

(**)原題の「スーパーサイズ・ミー」のスーパーサイズとは、Lサイズを越えるサイズのこと。例えば、コーラでいうと1.5Lから1.9L(チェーン店によって異なる)。日本なら接客時に「ポテトもいかがですか?」が定番だが、アメリカではフライドポテトやドリンクを注文した客に「スーパーサイズにされますか?」というセールスが行なわれていた。過去形なのは、この映画の公開直後、マクドはスーパーサイズをラインナップからはずしたため。
by nabetsuma | 2005-12-18 14:17 | ナベツマジャンク